依存症とは、特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になる心の病気です。代表的なものとして、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル等依存症などがあります。これらの依存症はテレビなどのコンテンツの題材として使われることがよくありますよね。ご覧になったことがある人はとても多いものです。ここでは特に依存症として代表的な
・アルコール依存症
・薬物依存症
・ギャンブル等依存症
について、解説します。

アルコール依存症とは

大量のアルコールを飲酒し続けると、アルコールがなないといられなくなる状態がアルコール依存症です。アルコール依存症の栄光は精神にも、肉体的にも表れ、仕事が出来なくなってしまうという支障が出てきますし、アルコールが身体から抜けると(酔いが冷めてシラフの状態になると)。イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうという悪循環になってしまいます。
アルコール依存症の治療については我が国においては入院治療となります。入院治療は3段階で行われるのですが、まず、解毒治療をします。ここでは体に起きている合併症の治療や、離脱症状の治療を行います。次日リハビリ治療です。ここでの治療の目的は本人の断酒に導くということになります。個人精神療法や集団精神療法を行い、断酒のための自助グループの参加、抗酒剤の投与も開始します。最後に退院後のアフターケアとなりますが、こちらも3つあり、医療機関への通院、抗酒剤の服用、自助グループの参加を継続して、最終的な断酒に導くという流れになります。

薬物依存症とは

薬物依存症とは、大麻や麻薬、シンナーといった違法とされる薬物を繰り返し使いたい、やめたいけれどもやめると身体に不快感があるため、やめたくてもやめられない状態のことを言います。薬物の場合は、有名人が服用して警察に逮捕されるというニュースは、よく報道されていますよね。薬物依存症になると、どのような手段をとってでも入手して服用しないといられなくなります。極めて中毒性の高い状況になるため、社会に戻ることはとても難しくなりますし、一度薬がほしいという脳の欲求は、半永久的に元に戻らないとされています。例えば覚醒剤を使用したということで逮捕された芸能人が、服役したあとも、同じように逮捕され続けるということはよくあることですよね。これは、脳の欲求が消えないからです。薬物依存症を解消する特効薬はなく、本人が適切な指導を受けて、薬を使わない生活繰り返せるようになれば、社会復帰も可能で、これを「回復」といいます。薬物依存症から回復するためには、外来治療によって薬物を使わないように自己コントロール出来るようにすることが必要です。そのためには入院治療という手段の他に、薬物に関連する状況を解消する必要もありますし、ダルクのような自助グループへの参加も必要です。

ギャンブル等依存症とは

ギャンブル等依存症は、WHOにおいても「病気」として認められています。具体的な書状としては、
・ギャンブルにのめり込む
・興奮を求めて掛金が増えていく
・ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない
・ギャンブルをしないと落ち着かない
・負けたお金をギャンブルで取り返そうとする
・ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする
などがあります。
ギャンブル等依存症になってしまう人は、負け続けているのに最終的には勝つと革新したり、負けたことは全く覚えていないのに勝ったときの高揚感は覚えていると言った、ギャンブルに対する偏った考え方をしているのが特徴です。ギャンブル依存症の治療をする上ではこういう考え方を見直したり、金銭管理など日常生活を変えることで、ギャンブルへの気持ちを低減させて、ギャンブルへの依存度をなくしたりします。また、他の依存症のように自助グループがあるので、自助グループに参加をして、ギャンブル等依存症の治療を行います。